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  • 執筆者の写真nishida

結構根が刺すヤドリギ

更新日:2020年10月11日

まだ竹の早生刈りは終わっていませんが、本日より急ぎの伐採業務を約1週間ほど行います。来週の天気があまり良さそうにないので、スケジュールは都度々々変更を余儀なくされるでしょうが、とにかく本日はその初日です。


さて、タイトルにもあるように本日は松に寄生したヤドリギの除去及び剪定と伐採を行いました。

京都ではあまりヤドリギを取り除く作業が無いので(伏見の三栖の運河沿いにヤドリギを多く見かけましたが、基本的に見かける機会は少ないです。もしかしたら水辺でよく育つのかもしれません)今回は珍しさもあって少し写真など取ってきました。




冒頭書いた通り伐採(写真左に見える松)と剪定(写真右に見える松、事実上ヤドリギ処理)を行ったわけですが。左松の方がヤドリギの寄生が弱く、手前の松はほぼヤドリギで覆われている状態でした。たまたま右松で先んじてヤドリギが繁殖し次いで左松へ飛び火したのかわかりませんが。右松の主幹の中ほどに大きな開口があり左松より障害がある分樹勢は衰えていると思われていました。


ヤドリギが寄生した枝の先は松葉の代わりにヤドリギの緑枝がついており、また幹とヤドリギをパイプする枝は活き活きとしています。調度挿し木したような形になっているわけです。



上の写真はヤドリギの葉と姿です。このような枝が群生します。樹種によっては見にくい事もあるかもしれません。

枝は柔らかく手で少し曲げると簡単に折れます。手軽に折れてしまうのでパキパキと折って処理したいのですが、根が幹や枝の中にザックリと差し込んだ状態になるので根が残ります。


もう殆ど首だけすげ変わった別人格のような状態です。こういう状態での樹木組織的な伝達ってどうなってるんでしょうね。








寄生されているこぶ状になった部分の断面です。写真中程にある芯材のような色の濃い丸がヤドリギの芯材です。その周辺の白い部分が辺材ですね。年輪が殆ど見られません。その他の年輪が見える箇所が松で、こぶの正体は松による巻き込みだとわかります。こぶ病みたいに見えますね。





ヤドリギはクリスマスの飾りとして売買されており、うまく育てると良い商売になるかもしれませんが。こうして野生のヤドリギになると綺麗な状態で確保できなかったりするので、一定以上の販売目途があればヤドリギ畑というのもアリかもしれません。

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