【枚方市】電線と道路をまたいで隣家へ。神社のクスノキ、大枝を落としてきました。
- nishida

- 2 日前
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京都市内の神社様で、境内の林縁に立つクスノキの大枝剪定を行いました。
依頼のきっかけは「電線に枝が当たりそうなので見てほしい」というご相談でしたが、実際に現場へ入ってみると、話はそれだけでは済みませんでした。

見上げると、太い枝が水平方向へぐんぐん伸びて、電線をまたぎ、道路を越え、そのまま隣のお宅の敷地の上まで届いています。距離にして相当なものです。この状態で強い風が吹けば、電線に触れるどころか、枝が折れて道路や民家の屋根に落ちる可能性が十分にありました。
クスノキという木の、やっかいな性質
クスノキは関西の神社仏閣で本当によく見かける木です。ご神木として大切にされているものも多い。そして、育つ環境さえよければ驚くほど大きくなります。
ただ、伐採や剪定の現場から見ると、クスノキには扱いにくい特徴があります。
とにかく横へ伸びる。 上へ真っ直ぐ伸びるスギやヒノキと違って、クスノキは枝を水平方向へ大きく張り出します。しかも枝そのものが太く重い。今回のように林縁(森と道路や民家の境目)に立っている木は、光を求めて開けた側、つまり道路側へ枝を伸ばしていきます。木にとっては自然な成長ですが、人の暮らしの側から見れば、それがそのまま越境になります。
枝が重く、切ったときの動きが大きい。 クスノキの枝は含水率が高く、見た目以上にずっしりしています。何も考えずに切れば、切断した瞬間に枝が跳ねたり、想定と違う方向へ振れたりする。下に電線があり、道路があり、民家がある状況では、この「切った瞬間の挙動」を読み違えることは許されません。
萌芽力が強い。 切ればまた出てきます。だからこそ、単に短くするのではなく「次にどう伸びるか」を考えた切り方をしないと、数年後に同じ問題が繰り返されます。
現場でいちばん気を使ったのは、木ではなく人でした
今回の作業で最も神経を使ったのは、正直に言うと木そのものではありません。道路を通る人でした。
現場の道路は坂道です。しかも自転車の往来が非常に多い。
坂道を下ってくる自転車は、想像以上のスピードで現場に入ってきます。しかもこちらの姿が見えるのは、カーブを曲がってからのほんの一瞬。「あ、作業してる」と気づいたときには、もう現場の真下に差しかかっている。そういう場所でした。
車であればある程度の距離から認識してもらえますし、そもそも減速する余地があります。しかし自転車、特に下り坂の自転車は違います。急に止まれない。避けようとしてかえって転倒する危険もある。
だから作業中は、木を見る目と同じくらいの意識を、常に道路の上流側に向け続けていました。枝を落とす直前には必ず通行の切れ目を確認し、少しでも人影が見えれば作業を止める。この繰り返しです。
伐採や剪定というと「木を切る技術」が注目されがちですが、実際の現場で事故を分けるのは、こうした周囲の状況を読み続ける集中力のほうだと思っています。
施業後 空が抜けました
施業後の写真です。電線をまたいでいた大枝を落とし、道路側へ張り出していた部分を整理しました。

写真を見比べていただくと分かりますが、それまで枝葉で塞がれていた空が、すっきりと抜けています。電線との間には十分な距離が生まれ、隣家の敷地上空へ伸びていた枝もなくなりました。
一方で、木そのものの姿は残しています。ご神木ではないにせよ、境内の景観をつくってきた一本です。危険を取り除きつつ、木としての形と樹勢は保つ。神社仏閣の樹木を扱うときは、この両立が常に求められます。ばっさり切って終わり、では困るのです。
切断面を見ていただくと、太い枝を数か所で処理しているのが分かると思います。どこで切るか(枝の付け根の少し外側、樹木が自分で傷口を塞げる位置)は、木のその後の健康を左右します。切り方ひとつで、数年後に腐朽が入るか、きれいに巻き込んで回復するかが変わってきます。
「まだ大丈夫」と思っている枝が、いちばん危ない
今回のクスノキも、ご相談をいただかなければそのまま伸び続けていたはずです。
越境した枝、電線に近づいた枝は、放置しても急に何かが起きるわけではありません。だから多くの場合、後回しになります。しかし枝は毎年着実に伸び、重くなり、テコの原理で付け根にかかる負荷は増していきます。
そして台風の日に、ある一本が折れる。
京都・滋賀・大阪・奈良・兵庫 関西一円で、私たちは台風後の緊急対応も数多く手がけてきました。倒木や落枝が起きてからの処理は、費用も時間も、事前の剪定とは比べものになりません。何より、被害が出てからでは取り返しがつかない場合があります。
こんな状態が見えたら、一度ご相談ください。
枝が電線や電話線に触れている、あるいは触れそうな距離にある。枝が隣家や道路の上へ大きく張り出している。太い枝の付け根に裂け目や傷がある。枝先から枯れ込みが進んでいる。以前に大枝が折れたことがある。木が全体的に一方向へ傾いている。
どれか一つでも当てはまれば、それは診断のタイミングです。
神社仏閣の樹木こそ、専門的な手が必要です
関西の神社やお寺には、樹齢数十年から数百年という木が数多く残っています。クスノキ、スギ、イチョウ、ケヤキ、サクラ どれも地域の景観と信仰を支えてきた存在です。
ただ、こうした環境には特有の難しさがあります。境内は参拝者が常に往来し、建造物が近接し、そのうえ木を無闇に切れない事情もある。一般的な伐採業者では対応しきれない場面が少なくありません。
西田林業では、約20年にわたって京都の神社仏閣の樹木管理に携わってきました。 残すべき木と、手を入れるべき枝を見極める。 それが私たちの仕事だと考えています。
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ご相談ください
庭木の剪定から、電線・道路にかかる大枝の処理、神社仏閣の境内林管理、樹木診断、特殊伐採まで対応しています。
「切るべきかどうか分からない」という段階でも構いません。むしろ、その段階でご相談いただくのがいちばんです。現地を見て、切る必要がなければ「必要ありません」とお伝えします。
西田林業
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