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執筆者の写真nishida

ひまわり畑を山の中に作る

更新日:2020年11月6日

いま、ひまわり畑を事務所近くの休耕田に作っています。この事について「育林業が事業転換でもするのか」という風に聞かれることもあります。確かに色々新規事業を模索する中で明らかに上手くいかなさそうな案件もありますし、事ひまわり畑については栽培が上手くいったとしても、ただ種を売っただけでは利益率も良いとは言えなさそうです。更にひまわりは肥沃な土壌で育つ作物であるのに対して林内は肥沃でない事が多いです。




それでは結局のところ何をしているのかというと、これは僕らなりのアグロフォレストリーへ向けた布石であり、経験の蓄積であるという位置付けです。いま考えているアグロフォレストリー的な構想としては次の3通りになります。


・ 山畑の再開発(及び周辺山林の再造林)

・ 竹林のアグロフォレストリー化

・ 雑木林と言われる林野の用途拡充


以上の三つですが。

いずれも採算の点からかなりハードルの高い事業といえます。

ハードルを高くしている理由の一つに、農産物の生産コストの低下があります。やはり大規模営農をもって成り立つ業界で、それに対して高付加価値の農産物で利益を高めるというのがセオリーですが。林内において高付加価値の代名詞とするものが松茸であるならば、付加価値は限られたルールの中において機能するものというのがよくわかります。松茸は一つ海を越えれば日本ほど高い評価を得ていないという事です。 一度ルールが破綻すれば機能しないし、ましてや流行り廃りがあれば尚の事。開発投資と回収は鼬ごっこになり苦しい局面も予想されます。

あと、専用機材が無い事で生産性を下げていることが、決定的に事業として考えにくくしています。


しかし、ここで考え直します。生産コストが下がるという事は、1労働単位(※1)の価値が下がるという事でありその究極は全自動化だとすると。次世代的解題の中に日本でのアグロフォレストリー的展開に対する答えが内包されているように思われます。


※1 西田が勝手に使っている言葉。様々な道具を排除した人間に可能な労働力。

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